ラスラルド皇立図書館


知識の蔵庫がここにはある。
智識の栄華がここにはある。
生疎たる所以をここで絶たれるが良い。







「むくはい」の世界観の設定などです。
変更することもあるかもしれませんが、基本はこれらです。
地図なども参考にするとわかりやすいかもしれません。


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 魔法の書元素光闇補助操作幻影精錬召喚空間
 カミアータ暦の書
 ラスラルド皇国の書(カミアータ暦866年)







◆魔法の書
      ―魔法について―
概要
魔法を使えるかどうかを左右するのは全て先天的素質であり、ほとんどの人間がその素質を所持している。
素質の個人差は激しく、複数の系統を使える者もいれば、 誰も気づかないほどのわずかな空気を振動させることしかできない者もいる。
魔法や特殊な魔道具によってほんのわずかではあるが、素質を発掘と発達させることができる。
しかしまともな魔法を使おうとすると、書物や教育による高度な魔法発動式の専門知識が必要であり、 環境に恵まれていないと素質があっても習得することができない。
長年の修練もしくは天才的ひらめきによって、まれに自ら発動式を組める人間も存在する。
魔道士とは、魔法を現象として発生させることができる者たちであり、 ただの前兆しか発生させることのできない者はこれに属しない。
素質の高くない人間は、ほかの後天的技術を学ぶほうがはるかに効率的なため、 魔道士の数はほかの職業と比べると圧倒的に少ないのである。
魔法を使う場合は精神を集中し、発動式となる呪文を唱える必要があるため、 移動しながらの発動成功率は極めて低い。
ただし持続の長い魔法の場合は、開始時に唱えるだけでよい。
魔法の許容量は魔力であり、体力と同じく鍛錬によって鍛えることができる。
魔道図
線で結んでいる魔法系統は、性質が近いことを表す。
また、ある素質を有する際、その系統から線で結んだ先の魔法素質も持っている可能性が高く、習得する方向性を提示している。
逆に、線で結ばれていない系統同士では、素質や系統等の違いで習得しにくい。
ただし、幻影、操作、精錬は習得の途中では成果がろくに現れず、 どれか一つに集中して習得し、ほかの系統は習得しない場合が多い。
隣り合う系統は互いになんらかの作用を受けており、隣の系統属性が発生している状況下では発動させようとする系統 の魔法効果が高まったりと、なんらかの影響を受ける。
極めて特殊な魔法が召喚魔法と空間魔法で、周りの系統と全く関係しない場合もあれば、非常に関係している場合もある。
正三角形で結ばれる系統は正魔法と呼ばれ、逆正三角形で結ばれる系統は逆魔法とも呼ばれる。
正魔法の対象物はなんでも可能だが、逆魔法(発生型と夢想型の幻影魔法以外)の対象物は基本的に魂(アルマ)のないものでなければならない。


元素魔法 習得人口、素質人口が一番多い最も基本的で最も種類の多い魔法であり、四大元素、火、水、風、土を使いさまざまな現象を引き起こす。
魔法の効果、形状は人によって区々で、個人の魔法のイメージと求めているものによって違うことが多いが、 発動しやすい基本的魔法があるので、それに自然と近い形での発動になる。
また、別々の元素同士を組み合わせて発動することで、複数の効果を帯びた魔法にもできる。
汎用性が高く、他の魔法系統に影響を及ぼしやすい。
火属性 純粋に炎を発生させるもの、爆発させるものと攻撃的な魔法が多い。
水属性 補助的な水から、攻撃的な氷。雷もこの属性に含まれる。
風属性 空気の刃で攻撃するような魔法もあるが、補助魔法の効果をあげるものが多い。
土属性 地面に変化を起こす魔法、物になにか仕掛ける魔法などがある。

光闇魔法 神々の属性として伝えられる光と闇の属性。
光闇魔法の素質を持っている人間は大概元素魔法の素質も持っていることから、 習得しやすい元素魔法から使い初めるパターンが多い。
そのため、習得の比較的難しい光闇魔法を元素魔法の上級魔法と考える者もいる。
光属性と闇属性が正反対の魔法同士のため、同時に発動することはできない。
さらに光と闇、その片方しか使えない者も少なくない。
光属性 浄化や光系の強力な聖魔法。隣の幻影魔法、操作魔法の効果を薄める。
闇属性 死を与えるものや消滅させる魔法が多い。幻影魔法、操作魔法の効果を高める。

補助魔法 回復、能力増減、防御、捜索等の補助的な魔法の系統。
それらの魔法は総じて、性質の近い元素魔法と光闇魔法を利用して現象を引き起こすものが多いが、探索系の魔法は無属性である。
戦闘のみでなく、一般生活においても役に立つ魔法もあるため、 元素魔法がある程度できるようになると補助魔法を習得しようとする者が多い。
純粋に補助魔法の素質しか持たない人間は、例え素質が高くてもほとんど探索系の魔法のみであり、 使える魔法が限られてしまう。
治癒魔法 水、風、光などの属性から体力、傷、精神、魔法効果の回復を目的とする。
能力魔法 元素を使い、力、体力、素早さ、素質などをわずかではあるが、高めたり低めたりする。物には不可。
防御魔法 土の属性を帯びていることが多いバリア系の魔法。相手の防御壁を弱めることも。
探索魔法 人間の素質を見極めたり、特定の物を感知することができる。幻影魔法を見破る魔法も存在する。

操作魔法 自分以外の物を魔法で操作し、手駒として使う魔法。
操作できる物は魂(アルマ)を持たない物限定であり、人間を操ることは不可。
個人の素質によって操りやすいものが違い、適正の合わない物を操るのは非常に困難である。
一つの物体を操作できるようにまでにはそこそこ時間を要するが、一度操ったものならすぐに再度操ることができる。
それゆえ、自分の操る物を常に所持または引き連れていることが多い。
他の魔力消費魔法と違い、操作魔法はほとんど魔力を使わず、持続性があるのも引き連れることが可能なところである。
ただし激しい動きをさせたり、特殊な能力を使わせたりすると魔力を消費する
操る物で人形がよく選ばれるのは、人間の形をし、さらに動きやすく、 操りやすいためで、このことから操作魔道士は人形遣いとも呼ばれる。
稀に死者を操作できる操作魔道士もいる。

特性として、操作物の見えているものが術者にも見えることができたりと、 操作魔道士から操作している物へと視覚だけ一方向的にリンクできる。
反対に人形がいくらダメージを受けても、術者にはそのダメージは届かない。
また操作範囲の限界も存在し、その範囲を超えた場合、操作物はただの物として操れなくなる。
再度範囲内に術者が移動すればまた操作できる。
操作している物は他の操作からの防御壁が存在し、他の操作魔法でも介入できるが、 せいぜい動きが遅くなるほどで、その間自分の操作物を操ることができないので効果は薄い。
しかし、操作の魔力が2倍以上違うと、操作物の動きを止められ、3倍以上違うと逆に操作物を操られる。
また操作魔法は複数による力の加算が可能で、一人で複数の操作もできる。
操作魔道士の適正操作物は三種類に分けられる。
パペット型 人間の子供より小さい操作物がこれに分類される。3体以上の多数を同時に操っている場合が多い。
ドール型 ほとんど人間と同じくらいの大きさか質量を持つ操作物。通常は1体か小さい物2体のみ、力次第で複数 にもなりえる。操作魔道士のほとんどがドール型。
ゴーレム型 人間の大きさをはるかに超える操作物。一人で操るのは魔力的にほぼ不可能であり、数人の操作魔道 士で1体のゴーレム型を操る。



幻影魔法 対象が相手限定であるにもかかわらず、相手に直接ダメージを与えることができない魔法。
実体を持たず、相手の精神、網膜に働きかけ、幻を見せるだけの効果ではあるが、使い方次第では非常に強力である。
発生型は触れられると現象は消えるが、設置型は触れられても消えない。
ただし、見せられている人間がこれは幻影だということを強く意識すれば、夢想型と発生型の幻影は触れて無くても消える。
操作魔法と同じく、魔力をほとんど必要とせず、持続性が半永久的にある。
幻影魔道士に幻影魔法を仕掛けても効果はなく、他人が幻影魔法を消すこともできる。
複数の型を使える幻影魔道士が多く、さらに条件さえ満たせば幻影魔法の対象数は無制限である。
発生型 相手の視線を合わせたときに初めて発動することができる。見せる幻影はかけられた相手が見たいものへと 自動的に変換される幻影魔法もあれば、決まった形を見せる幻影魔法もある。一度効果が消えると再発したり別の効 果が発生することはありえない。
設置型 物にあらかじめ仕掛ける幻影魔法。仕掛けられた対象にはなんの影響も無く、その対象物を見る者に決まっ た幻影を見せる。物にかける前に形を自由に創造する。触れられても幻影は消えないが、魂(アルマ)を持つものには かけることができない。
夢想型 いくつもの幻影を段階的に見せることができ、結果的に相手を幻で操作することもできる。しかし、あらかじめ 視線を合わせておく必要があり、発動するのはかけられた相手が睡眠等、意識が薄いときでないと発動しないという制 約がある。

精錬魔法 魔法が使えない人間でも、魔法に匹敵する効果を出せる魔道具を作り出せる唯一の魔法である。
物に魔法を付着させたり、新しい物を魔法で創造したりと物自体に関連している。
魂(アルマ)にかけることはできない。
実戦で使える機会は少なく、工房にこもり研究に努めるのが精錬魔道士によく見られる。
魔道具の価値はかなり高いため、工房にも十分な資金が中央から下りる。
物を直接複製することはできないが、魔法をかけた効果は長く、保管状態さえ良ければ永久に消えないものも存在する。
一度に使う魔力が膨大なため、連続で使えないのが欠点である。
付着型 魔法を物体に変換させ、物と合成させることを利用しさまざまな魔道具を作る。変換した魔法を元に戻し、放 出するのもでき、物にかけられた付着の効果は魔力が残っている限り何度でも使用できる。
生成型 何種類もの材料や精錬魔法を用いて、全くの新しい物を生成する。この方法でしか作れない魔道具もあり、 より強力。稀になにも無い状態から物を作れる最上位の魔法を使える人間もいる。

召喚魔法 召喚魔法の素質というものはなく、左右しているのは空間魔法の素質で、それを持っている人間は極めて少なく、非常 に特殊な魔法である。
異次元ではなく、別の場所から既存の生物や獣を召喚し、これを制御する魔法であるため、性質としては空間魔法と操 作魔法の間に当たる。
完全に制御する場合は、操作魔法の法則にのっとり魂(アルマ)の無い物しか受け付けない。
アルマを保有している生物なら、言うことを聞くように躾ける必要がある。
さもなくば、召喚された生物は好き勝手に行動し、最悪の場合召喚者を攻撃することもある。
基本的には同じ召喚獣しか召喚しないのはこれが原因である。
また召喚を習得しようとする場合、躾のしづらい成体よりもしやすい幼体から始めるため、召喚物によってはまともに使 えるようになるには数年から数十年必要なこともある。
召喚したものがあまりに異質なものや巨大なものでなければ、ペットのごとく召喚したまま術者と行動を共にする例も珍 しくない。
躾しやすい生物であるなら、複数躾けて召喚をする魔道士もいる。
送還しても召喚獣は元の場所へ戻るだけであり、ダメージを受けているとその生物の回復力に任せるしかない。
傷の回復の早い生物でないかぎり、人為的に治したほうが効果的である。
召喚したものはその術者でしか送還できず、他者の召喚魔法を受け付けない。
しかし、召喚したものが深刻なダメージを受けていると、他者の召喚魔法でも送還が可能である。
有アルマ型 一度召喚したことのある生物以外はなにが召喚されてくるかわからず、初めは強い生物が出るまで召喚 と送還を繰り返す。躾が必要なことから即戦力とはなりづらいが、強力な召喚獣を保有していると通常ではかなわない。 人間を召喚することもできるが、空間魔法の素質を持たない人間なら消滅してしまう。
無アルマ型 アルマの無い物を召喚し、それを操作する。特性はほとんど操作魔法と変わらないため、操作魔法の素 質が必要。有アルマ型とは違い、最初から自分に合ったものだけが召喚される。

空間魔法 ある程度この素質があっても、空間魔法を使うことができない最上クラスの魔法系統。
空間魔法を使用するには、相当な空間魔法の素質、他のほぼすべての魔法系統の素質とその習得、膨大な魔法知識 と発動式が必要であり、この条件を満たす人間は世界でわずか数人しか存在しない。
空中浮遊、瞬間移動、次元超越と実に強力で、さらにはほかの魔法系統でできないことも空間魔法の力を使い、それを 可能にする。
が、習得するだけで一生使うため、習得の過程でその人間はこの世を達観することになり、ほぼ確実に世と関わるのを 避けるようになる。
ゆえに、空間魔法に関わろうとする人間も空間魔法を見た人間も皆無に等しい。
それでも存在が認められているのは、書物や文献での記述があるためである。

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◆カミアータ暦の書
      ―カミアータ暦について―
概要
 カミアータ暦3年。かつて使用していたタンダル暦から新トミルバニア帝国皇帝の命により、天才学者カミアータ作成の暦を国暦に制定。その後各地に広まり、今では全大陸で使われる暦となる。
 速めの自転周期、遅めの公転周期のため、カミアータ暦では一年412日を十の月にわけ、一月を41日〜42日としている。
 光の月と闇の月はほかの月と違って、42日である。
 また、暦のずれを調整するために、「無の日」と呼ばれる日が3年に一度に土闇の月と光の月の間に入る。
 
光の月 一年のうち、最も昼の時間が長い月。
火光の月 最も暑い時期であり、豪雨もしばしば。
水光の月 昼と夜の長さがほぼ同じ。気候の変化が激しい時期。
風光の月 冷風が吹き荒れる時期。収穫祭が行われるときでもある。
土光の月 枯葉が落ち、冷え込みが厳しくなってくる頃。
闇の月 一年のうち、最も夜の時間が長い月。
火闇の月 寒さが一番厳しい時期。場所によっては雪が積もる。
水闇の月 雪が徐々に解け始め、だんだんと暖かくなる。
風闇の月 昼と夜の長さがほぼ同じで、過ごしやすい時期。
土闇の月 陽気がよくなり、生き物が盛んに活動するようになる頃。

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◆ラスラルド皇国の書(カミアータ暦866年)
      ―ラスラルド皇国について―
歴史
 1200年前、かつてオロイタス大陸全土を支配した古トミルバニア帝国から分裂し、建国皇ブ リリア一世の元で建国。
 カミアータ暦217年に、皇王による中央集権制度が確立する。
 249年、英雄皇コゥセナグ一世が皇国最大領土を獲得するが、徐々に新興国に領土を削られていく。
 298年、ヴィントヴァル皇国との長き戦争が始まる。

中略

 841年、ラスラリウス二十六世が即位。
 865年、グムリア王国との婚姻、それに伴う同盟。  
国土
  巨大なオロイタス大陸の中央やや左に位置し、長く穏やかなラース河とその支流が国土を貫いている。ラース河とその最大の支流ムント河の交わる皇都スラドは歴史、文化、政治、経済、貿易、教育の中心 であり、大陸最大の都市の一つ。
  国土のほとんどは平野で占め、肥沃なラース平野農作物の栽培が盛んで、イダ、カイールの穀倉地帯が代表的。また南地方には草原地帯も存在し、駿馬を生産する。森の奥深く には希少価値のユニコーンが生息し、国のシンボルともなっている。気候は全体的に温暖で、過ごしやすい。
政治
  ナーシスファルが行った改革以前は貴族の発言が強い封建制だったが、改革後は徹底した皇王の絶対王政に なる。宰相が皇王の補佐をし、細かい事務を担当する。爵位は存在するが、騎士はすでになく、徴兵制をしいている。
種族
  ラスラルドにいるのは、黒髪、銀髪、栗髪などの髪色のクラミス人が大半である。ヴィントヴァル国 境に近づくに連れて、金髪、赤髪が多いレトス人が次第に多く確認される。また、南方には肌の浅黒いヒック人がいる。
軍備
  駿馬を生産する草原地帯を持つことを利用して、その軍編成も騎兵を中心としている。軽騎兵、重騎 兵、弓騎兵からなる皇国騎兵団は平地においては無類の強さを発揮し、全大陸に名を轟かせる。ほかには 多数の操作魔道士を編成し、人形兵を操る第二魔道兵団が特徴的であり、ラスラルドの強さを確固たるも のにしている。歩兵団はあまり目立たないが、決して弱いことはない。正規軍以外では、巨大な皇都の治 安を担当する護民兵団なるものがある。
文化
国章:ユニコーンをかたどったもの。
信仰:全大陸に普及しているオティルス教エソス派。
教育:特に皇都スラドで発達。ほかの場所はそうでもない。
通貨:は全大陸使用のラウン、ラウンス。
言語:基本的にオロイタス大陸共通語。
    魔道士の間では特殊な条件下で、魔道語が使用される。

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